転職を目指す方が、転職先に自分を売り込むために必要な事の一つが具体的な実績です。なぜならもしあなたが優れたスキルを持っていたり、人柄が最高に良かったりしても転職先の人事担当者には伝わらないからです。よくある面接での失敗が、「人見知りがないので誰とでも積極的に交流できます」とか「粘り強い性格なので、最後まで仕事をやりとげる自信があります」など漠然とした熱意をアピールしてしまうことです。採用側からすれば、転職先に熱意をもって応募してくることは当たり前ですし、本当に応募者がそういう人間性なのかどうかを判断するのは非常に難しいことです。採用側が求めているのは会社の業績を今まで以上に挙げてくれる人材です。なので「以前の会社ではこれだけ営業で売り上げました」とか「このような事業計画を成功させました」などの具体的な実績をあげることが必要なのです。このような明確な実績がある場合なら、先ほどの漠然とした熱意も評価の対象になるでしょう。
次のポイントが応募者が転職先にとって必要な人材であるかどうかです。つまりきちんと応募先の企業の要望を把握することが大切になってきます。例えばスポーツが大好きだと言う人がスポーツ産業に応募したとします。しかしその応募者はスポーツに大きな興味があり、スポーツイベントの企画などを得意としていて、実際に以前の会社で実績があるとします。面接の場で当然その事をアピールすることになるでしょう。しかし転職先のスポーツ関連企業が求めているのは、事務職の人かもしれません。仮に就職できたとしても、毎日事務職をこなすだけだったら不満に思うのではないでしょうか。この人はこのスポーツ関連企業に応募するよりも、イベントを企画するのが得意な人を求めている他の業種に応募した方が成功する可能性が高くなります。他の例で言えば、出版社が応募を出しているからと言って編集者やデザイナーを募集しているとは限らず、営業職を募集している場合も多いのです。企業の業種も大切ですが、転職先が求めている職種をきちんと把握することが大切です。
会社側は転職希望者に対して、自分の会社に何を与えてくれるかを見極めたいと思っています。これは新卒の応募者に対するよりも、よりシビアに思っていると考えて間違いないと思います。つまりは即戦力としての期待です。今までのまとめにもなりますが、まずはあなたが前の会社で何を成し遂げてきたのかという実績を具体的に示すという事と、会社側が応募者に対して何を求めているか、職種などを正確に把握しておくことで解決できます。「御社が求めている○○という職種に対して、私は以前の会社でこれだけの実績を上げました。今後さらに努力することで、より会社の力になりたいと思います」という具合に、考えを整理して面接に臨めば大成功が見えてくるでしょう。
転職の場合は学生の新卒面接とは違い、中途採用者として「即戦力」となってくれる人材かどうかを見られています。身だしなみや礼儀や社会人としてのマナーなど、マニュアル通りの面接対策は最低限できていて当たり前のことであり、それだけではまったく通用しません。求人票をしっかりと読み込み募集企業が何を求めているのかを把握し、その期待に自分はどのように応えられるのかを職務経歴や実績をベースとして具体的に説明できなければなりません。
転職活動をする方は、企業に選んでもらうという意識が強い人が多いようですが、企業に選ばれるよりも先に、まず自分自身が企業を選んでいるということを忘れないようにしましょう。応募者は履歴書や職務経歴書など自分自身の情報をさらけ出し色々な質問を受けますよね。応募する側も、「本当にこの企業に入りたいか?」を判断するために相手先企業の情報をしっかりとリサーチしてください。最低でも求人票を隅々まで読み込み、企業のホームページは会社概要から企業理念、そして事業内容など全ページをくまなくチェックします。このリサーチによって、自分の「志望動機」や「面接時の質問」も明らかになっていきます。
転職活動にも、一般的にみて有利な時期と不利な時期があります。有利な時期とは求人数が増える時期です。大成功を目指すなら有利なタイミングに動いたほうがベターですが、必ずしもこだわる必要はありません。参考情報として知っておく程度で良いでしょう。それよりも個人的な環境や条件として、早すぎず遅すぎないベストなタイミングをしっかりと見極めることが重要です。転職回数が多く1社ごとの在籍期間が短い場合、「すぐに辞めてしまうのでは」という不安を与えるため不利にはなりますが、不利を乗り越えるだけの何かを持っていれば、採用を勝ち取ることも可能です。
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